映画を観ない私の映画レビュー

役者や制作背景など全然分からず観てます。

スキップトレース/Skiptrace

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2016年アメリカ合衆国、中国、香港

監督:レニー・ハーリン

脚本:ジェイ・ロンジーノ、ベンデビッド・グラビンスキー

出演:ジャッキーチェン、ジョニー・ノックスビル、ファン・ビンビン

 

体を張ったアクションだけどお気楽にみられる映画。

ありきたり…もといお約束な展開で分かりやすいストーリーに強引な演出。

2時間サスペンスドラマ並みにゆるく楽しめる。ツッコミは野暮。

流石の私でもジャッキーは知ってはいるが、キチンと観た事があるのは「プロジェクトBB」(2006)くらい。

その他は金曜ロードショーをチラ見程度。

それでもなんとなく「ジャッキー映画」の雰囲気は掴んでいた。

エンディングがメイキング集とか。

 

今回のジャッキーは、相棒の仇でもある香港犯罪界のドンを追っている刑事。

しょっぱなから派手なアクションで民家を大崩壊。

ちゃんと上司に叱られ停職処分(常識ある上司…?!)。

 

相棒の娘・サマンサに頼まれ捕まえたコナーはずいぶんと手癖の悪いアメリカ人。

手品か。そして隙あらば、逃げる。

しかしその姿が、ハリウッド映画のアメリカ人とは雰囲気が全く異なるのは、彼がコメディアンだから?これが中華映画だから?

 

ラスト、コナーとサマンサはよさげな雰囲気になり、

ジャッキー(ベニーという役名があるが私の中では彼はどの映画でもジャッキー)と同じ刑事のレスリーは、ジャッキーにべた惚れする。

それが至極当然のように描かれているが、どう見ても親子以上に年が離れていて違和感しかない。

尊敬はしても恋愛にはならないでしょー?

いつまでも若いつもりか。

男の夢なんですかね、勝った男に美女が付く。

女は美しければよし。

ゲイ・ホモはお笑い。

(そんな風に思ってしまうのは、私の思考がこのご時世の風潮に飲まれているのかな?)

プロジェクトBBのレビューだけども、

「歳離れすぎで、もはや恋人というか親子にしか見えない…金にモノ言わせて女の子を侍らす、ジャッキーの絵面が思い浮かんでしまった」

10年前でこれって、ジャッキー映画はいつもこんな感じなん?

かなりのイケメンなのにほんのちょっぴりしか映っていなかった、

レスリーの同僚ぽいエズモンド(ディラン・クォ)がなんだか不憫…。

彼の方がレスリーにお似合いでは。

 

最初の追っ手でもあるロシアンマフィア、

各キャラクター個性的だしおまぬけで可愛すぎる。

大男セルゲイがいるけど、たぶん、

シベリアのターミネーター・ダーシャ(ジャッキーに「ロシア人怖っ!」といわしめた)が一番強いんだろうな。

髭の深い一見コワモテな彼(名前不明)はクリっとしたおめめと笑顔が可愛い。

 

コナーが、ボスの娘が妊娠したと告げられて「あれで妊娠するわけがない」とつぶやいていたけど何をしたんでしょう。

そしてファミリー総出で出産を見守り(このシーンが好き!仲良しだなぁ~)、

無事生まれた赤子の顔がどう見てもセルゲイに瓜二つ(という設定)。

娘が「ごめんなさい、コナー!」と叫んでいたけど、

それはボスの部下とやっちゃったのを誤魔化すためコナーに濡れ衣を着せようとしてたってことなのかな?

生まれる前に籍を入れちゃわなくてよかったね!笑

 

お気に入りレビュー

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2019年2月18日に日本でレビュー済み

最近の中華資本映画によくある「製作会社、何社あるねん」のオープニングクレジットが終わると、香港警察なのに北京語で会話するジャッキーとエリック・ツァン。台詞が広東語だった最後のジャッキー映画は2006年の『プロジェクトBB』だからもう随分前なんだと痛感。
って言うかエリック・ツァンの名前、そんなトップにクレジットしたら「後でまた出て来るんだろうな」と思いながら見てしまうやんか。せめて"Guest Appearance"とでも書いとけばクレジットからのネタバレを回避できたのに。

内容は、ビジュアルが『80デイズ』でストーリーが『ミッドナイトラン』。アクションに関しては大半が過去作の焼き直し。スタイリッシュな編集と軽快な音楽にのせて、『デッドヒート』の家壊されながらのファイトや、『THE MYTH/神話』のベルトコンベアネタ、『シャンハイ・ヌーン』の馬が言うこと聞かんコントや列車からのダイブ、『レッド・ブロンクス』のはねられてボヨーンって飛ぶコミカル人身事故、『ポリス・ストーリー3』の人間ロープウェイ(withユン・ワー)、『ライジング・ドラゴン』の多国籍大乱闘などをゆる~く安全に再現。
「全部見たことあるわ!」というツッコミより「高齢なのによく頑張ってる」といういたわりの気持ちが勝ってしまうのがファンの心情…。実際、スピーディじゃなきゃいけない、命懸けじゃなきゃいけない、という押し付けを持たずに観れば全部ちゃんと面白い。今、実写でこんな漫画みたいなことやってんのジャッキーだけだし。
結局ビンビン姉さんがテントでバウンドしてダンボール箱に落下するシーンが一番ジャッキー映画っぽかった。

キャストについては、あの人のカメオ出演(バスの乗客役)にめちゃめちゃ感動。『トゥームレイダー2』の時と同様、唐突に登場したので「おぉっ」と声が出てしまった。今もキョンシー映画のリブート物などでは見かけるけど、ジャッキー映画は『奇蹟/ミラクル』以来の約30年ぶり。お元気そうで何よりです!
あと『ライジング・ドラゴン』のテコンドークイーン、ジャン・ランシンが「脇役でしょっちゅう出てる人」としてかつてのロー・ワイコン化し始めてる。定番キャストという要素もジャッキー映画のお約束だから、今後も役の大小を問わず出続けて欲しいな。
一方、恒例の「いてもいなくてもいい役で韓流タレントを起用する枠」にはヨン・ジョンフンがキャスティングされ(ハンサム・ウィリー役)、過去の皆様と同じく重要度ゼロ・見せ場ゼロで出番終了。この韓流枠いったい何なんだろう…。

ラスト、雑すぎるヘリコプターの合成で『イースタン・コンドル』のエンディングを思い出した。

【余談】
部下の婦警レスリー役のシー・シー(Shi Shi)を検索しても別人がヒットする場合、「施詩」もしくは"Kira Shi Shi"なら本人がヒットします

アクションに切れがないとか批判的なレビューも散見したけど、

60を過ぎた人間に何を求めているのだwと思ってしまう。