ゆれる人魚/The Lure
2015年ポーランド
脚本:ロベルト・ボレスト
出演:キンガ・プレイス、ミハリーナ・オルシャンスカ、マルタ・スズレク、ヤクブ・ギェルシャウ
全編随所に歌がちりばめられ、まるでミュージックビデオのような美しい映像。
BGMのように流してもよさそう。
金髪で可愛い系のシルバーが姉で、黒髪クール系のゴールデンが妹なのだが、私はずっと逆だと思っていた。
魚の部分が、生臭いにおいがしてきそうなくらいにリアル。
確かに、あの上半身を支えるにはあのくらいのサイズが必要なのかも。
はじめはいたずらっ子の顔だったのが、徐々に人間の汚れた世界に染まっていく。
主食は人肉。
しかし、人一人殺して食べるのは一口程度。
コスパ悪し。
好きな男のために人間になろうと手術を受ける姉。
(死んだ?)人間を真っ二つに切り、同じく姉も半分にされ、
下半身を取り換えて縫合。
なんとも原始的な。
その傷が治らぬうちに好きな男と抱き合うが、
血が彼についてしまい気分を害される。
え、ケガ(術後)の女の子に手を出してそれは酷くない??
これは何かの比喩?
ラストは、童話の人魚姫を思わせる報われない終わり方で、
切ない気持ちに。
ポーランド、いつかは行ってみたい国だけれど、
あまり馴染みがないしポーランド映画も多分初めて観た。